あなたが私を見つけてくれた

魂の相手との出逢いを通じて、日々感じることを綴っています。

不思議な体験

 魂のパートナーと思える彼との出逢いから時を経て、

彼を見た時や彼の近くにいる時に限って、私の子宮さんが疼くような感覚と、

眠れない日々が暫く続いた。

それまでは氣付かなかったけれど、

彼の声はとても懐かしく、実父を思い起こした。

声の感じがよく似ていた。

 

役目もあったと思うけれど、私が顔を出すと、側に駆け寄ってくれて、

即座に対応してくれたり、笑顔で何気ない会話をしてくれたりした。

けれども、それまでの態度が嘘のように、私に対する彼の態度が変わっていった。

 

その後も顔を合わせても、会釈や挨拶程度だったし、

時には『避けられている』とさえ感じるくらい、

私を見ても無表情で、悲しくなる日もあった。

 

それまでは、彼が私の近くにいたとしても、よく見たことがなかった所を、

何となく見るようになった。

顔のパーツや手指の形がとても似ている...と思った。

何だか他人とは思えなかった。

 

『彼と愛し合いたい』...と、教えてくれているかのような、

子宮さんの疼きがどうしても氣になって、ネットでいろいろと検索した。

たくさんの情報が目に入ってきた。

そして、何となく思ったことは、『骨盤底筋を鍛える』だった。

 

出産してからかなりの年月が経ち、夫婦生活もなく、何年も過ごしてきたのに...

自分の身体に起こっていることにも、この氣持ちにも戸惑っている私がいた。

 

それまで興味がなかったヨガをしてみたり、

とにかく『しよう、やってみよう。』と

沸き上がってくる何かに応えるように行動した。

 

年が明けて2020年になり、久しぶりに顔を合わせた彼に年頭の挨拶をした。

彼のプライベートはほとんど未知だった。

けれどその日初めて、彼には奥様もお子さんもいて、つい最近、もう一人お子さんが

産まれた、ということを知った。

そのことを知った時は少しショックだったけれど、同時に彼も結婚していたことに

ほっとした。

家庭があって良かった、家族がいて良かった、と。

 

そして都合の良い解釈かもしれないけれど、

もしも私に好意を抱いてくれていたなら、奥様の妊娠がわかって、

私のことは忘れよう、と思ってくれたのではないだろうか...

その頃から、素っ氣ない態度で接してこられたから...

 

彼に対しての想いは強いままだったけれど、

会釈や挨拶程度だったこれまでとは違って、話す機会が出来たり、

同じ空間で過ごすことも度々あった。

そんな日々を過ごしていた時のある日、不思議な体験をした。

 

夜、彼のことを想いながら、寝ようとしていた時...

彼に抱かれている感覚があった。

肉体はないのに、まるでここに存在しているかのように。

彼だという証拠はない。

ないけれど、直感で『彼だ』って思った。

それからも時々起こるこの状況に、私は戸惑いと安らぎを感じた。